小児科医あいさつ

生まれたばかりの赤ちゃんから中学生の成長期まで、同じ年齢でも体質にはそれぞれ個性があります。まだ未発達な、赤ちゃんや子どもたちは自分の症状をうまく訴えることができなかったり、心の不安定な状態、泣くという表現でしか示すことができないこともあります。そのようなサインに対して親御さんも一緒に不安になることもあるでしょう。そのような時にお子さんと親御さん両方の不安を軽くするお手伝いができたらと思っています。
常に目指すのは「泣かせないお子さんも親御さんもホッとできる診療」です。
専門はアレルギーですが、お子さんのちょっとしたことでもお気軽にご相談ください。
アレルギー担当医
医師三沢 知江子診療科小児科
専門領域アレルギー
小児アレルギーの症状

経歴

平成16年蒲郡市民病院 小児科
平成18年名古屋市立大学病院 小児科
平成19年聖隷三方原病院 小児科
平成23年岐阜県立多治見病院 小児科 医長
平成28年蒲郡市民病院 小児科 医長
平成29年可知病院 小児科 医長

アレルギー専門外来について

アレルギー専門外来について

お子さんのアレルギーに関するお悩みが年々増えていることから、適切な診断・治療方針をご提案し、より細やかな指導ができるよう、小児アレルギーの専門外来を実施しています。
食物アレルギー、気管支喘息、長引く咳、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、じんましんなど、種類は多岐に渡ります。
アレルギーに対する治療については、お子さん本人の協力だけでなくご家族や周りの理解も必要です。症状が落ち着き、悪化しないように、病気と向き合い、コントロールすることが大切です。
お子さんの生活や就学など、成長に合わせたできるだけ負担の少ない治療法を考えていきます。

完全予約制です

毎月第1・第3・第5水曜日
午前と午後に実施します

お時間が限られておりますので、
事前にWEB予約を行うとスムーズです。

こんなお悩みの方へ

子どものアレルギーは、成長するにつれて、いろいろなアレルギー症状が出現する場合があります。赤ちゃんの時にはなかった症状が幼稚園に入学すると突然症状が出るようになったということもあります。
アレルギー治療の方針は適切な原因除去を第一としています。何か異変があるけど、原因がわからない…という場合には、一度、ご相談いただくと良いかと思います。
  • 皮膚の湿疹(しっしん)がよくなったり悪くなったり、繰り返している
  • 食物アレルギーの疑いがある(食べた後に湿疹や痒み、咳、嘔吐などがある)
  • 風邪ではないが、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどがある
  • 蕁麻疹(じんましん)が時々起こっているが原因が不明
  • ヒューヒュー・ゼイゼイなどの咳(せき)が長引いている

気管支喘息(ぜんそく)

咳き込む症状の種類はさまざまです。長引く咳込み(コホンコホンという乾いた咳)やゼイゼイ、ヒューヒュー音がなる、走り回ると咳き込む、朝と夜中だけ咳き込むなど。このような症状を繰り返す場合には、内服薬や吸入薬で予防することも必要になります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎で大切なことは、悪化原因の把握、適切な毎日のスキンケア、お子さんの環境を整えることです。薬の使用量、塗り方、頻度も非常に重要です。総合的に判断の上で肌を保湿するコツなど正しいスキンケアの方法を指導します。

食物アレルギー

昔は、原因となる食べ物を完全除去するという方針がありましたが、今は対象の食べ物を完全に除去するのではなく、最低限の除去のみを行い、お子さんに合わせて症状が出ないレベルを診断し、食べられる範囲でアレルゲンを摂取する方法に変わってきています。血液検査だけで除去の判断をするのではなく、詳しく問診させていただき、お肌の状態なども考慮しながら、どこまで何を食べられるのか、きちんと指導させていただきます。また、食物経口負荷試験の必要があれば、適宜専門施設へご紹介させていただきます。

アレルギー性鼻炎

代表的なものは花粉症のような季節性のものとダニ・ハウスダストなどによる通年性のものがあります。
近年ではお子さんの花粉症も増えてきました。
症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの風邪に似た症状もあるため、見極めが大切です。症状によっては、目のかゆみも起こります。
まずは、必要に応じて血液検査や鼻の中の粘膜を調べることで、アレルギー性鼻炎の診断を行います。
治療は、内服薬、点鼻薬、点眼薬など、お子さんの症状に合わせて処方します。

長引く咳

当院で最も多く相談される症状の1つです。一般的に3週間以上続く咳は遷延性咳嗽、8週間以上続く咳は慢性咳嗽と言われます。長引く咳の原因は、咳喘息などのアレルギー疾患など原因はさまざまです。マイコプラズマ、百日咳などの感染症である可能性もあるため、それぞれ治療が異なるため、診断をしっかりした上で治療を選択することがポイントです。