• 大動脈解離は、部位や程度、合併症によっては命に関わることも多く、急性発症時は時間との戦いでもあります。疑われる症状がある場合には躊躇なく救急要請しましょう。
    普段から血圧が高い、脂質異常がある等の方は、このことを頭の片隅に置いておいてください。

    発症してしまい、手術を受けた方や安静治療で退院された方にとって、その後に大事なことは「再発の予防」です。

血圧の管理、いきむようなことを避ける、ストレスを溜めないようにする、定期的に通院してCTなど画像で観察する(再度の拡大、他の合併症のチェックにもなります)、内服治療を継続することがとても重要となります。当院では、発症後も不安なく過ごせるように、高次病院と連携しながら治療を継続していくことが可能です。

大動脈解離(だいどうみゃくかいり)とは?

大動脈は心臓から全身へ血液を流す血管で体の中で一番大きな血管であり、胸部から腹部にかけて存在しています。
この大動脈の血管壁は3層になっていて、内側から「内膜」「中膜」「外膜」で構成されており、例えるならベニア合板のようにくっ付いています。

(図)大動脈の血管壁イメージ

大動脈解離は大動脈の中膜で2層に剥離してしまうことにより、剥がれた部分から中へ血液が流れ込み、本来の血液の流れとは異なる「もう一つの血液の通り道」ができた状態を指します。外側には外膜1枚しかないため、次は破裂する危険性をはらんでいます。

大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2020年改訂版)*1によると、正確な発症率の全国統計はありませんが、東京都急性大動脈スーパーネットワークのデータから、東京都内の急性大動脈解離での入院患者は年間1,250件と報告*2されており、手術件数から推定しても近年増加傾向であると報告されています。

*1(参考)大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2020年改訂版)P.19
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/07/JCS2020_Ogino.pdf
*2(参考)東京都における急性大動脈症候群の救急施設への入院患者数|東京都急性大動脈スーパーネットワーク
http://www.ccunet-tokyo.jp/aorta_tokyo.html

特に心臓から出てすぐの大動脈(上行大動脈:じょうこうだいどうみゃく)での解離は、致命的な合併症を伴う可能性が高いため、できるだけ早く専門医療機関での緊急手術が必要となります。
また、上行大動脈以外の弓状に曲がった「弓部大動脈(きゅうぶだいどうみゃく)」、腹部に降りていく「下行大動脈(かこうだいどうみゃく)」での解離では、通常緊急手術は必要とせず血圧を下げるなどの保存的治療を基本としますが、破裂や臓器障害などが起こった場合には緊急手術が必要となります。

大動脈解離の症状と前兆

大動脈解離は、特に前兆なく突然「胸や背中の激痛」が起こり発症します。 ごく稀に痛みがなく無症状なケースもあります。 痛みのレベルは「経験したことのないような痛み」「杭で刺されたりバットで殴られたりするような痛み」など耐えがたい程で、激痛です。
また、解離が進行するにつれて、痛みがだんだんと下の方へ(胸や背中から腹部へ)移動したり、血流障害によって失神・痙攣など意識不明状態で病院に搬送されたりすることも少なくありません。
なお、大動脈解離は夏より冬、夜より日中(特に6時~12時くらいの午前中)に多く発症する傾向があります。

大動脈解離の種類

大動脈解離は解離する大動脈の部位によって、スタンフォードA型・B型に分類され、予後(病態の見通し)や治療方針が異なります。

●スタンフォードA型
心臓を出たすぐの場所に位置する上行大動脈に解離があるものです。
上行大動脈に解離が起こると、心臓の周りの隙間に出血して心臓を圧迫する「心タンポナーデ」や心臓へ血液を供給する冠動脈が詰まる「急性心筋梗塞」、脳血管が詰まる「脳梗塞(のうこうそく)」、大動脈の弁が壊れて血液の逆流が起こる「大動脈弁閉鎖不全」など、急死する危険のある合併症を伴うことが多々あります。
診療ガイドラインによると、上行大動脈解離が起こった場合、1時間あたり1~2%ずつ死亡率が上昇すると報告*3されており、一刻も早く救急車を呼んで治療を受ける必要があります。

*3(参考)大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2020年改訂版)P.96
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/07/JCS2020_Ogino.pdf

●スタンフォードB型
上行大動脈に解離がないものです。
スタンフォードA型に比べて予後は比較的良好であり、他の合併症を伴っていなければ手術ではなく血圧を下げるなどの内科的治療を中心に行います。とはいえ、急性期(発症後2週間程度)は合併症の併発を防ぐため、入院による安静と降圧治療が必要となります。
なお、大動脈の破裂や血行障害による臓器障害を伴っている場合には、緊急手術を行います。

大動脈解離の原因

大動脈解離は「中膜の剥離」によって発生しますが、剥離する直接原因は明らかになっていません。 しかし、以下のような要因が長い間積み重なると、中膜の脆弱化(弱く、もろくなる)に繋がります。 高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病 中でも「高血圧」は血管を弱くする一番の危険因子です。 睡眠時無呼吸症候群 ストレス 喫煙 遺伝的疾患 生まれつき(先天性)血管壁が脆い「マルファン症候群」などがあります。

大動脈解離の検査・診断

大動脈解離の初期診断では、超音波検査やCT検査が重要となります。そのほか、合併症の有無を確認するためにX線検査、心電図、MRI検査など必要に応じて追加します。 しかし、命の危険が迫っている可能性もあることから、迅速な検査・診断を必要とします。CT検査をする余裕がない場合は、超音波検査だけで診断して緊急手術を行うことがあります。

心臓超音波検査(心エコー)

造影剤を使わずに、心臓の形状(心臓の壁の厚さ、弁の状態、ポンプ機能など)や、動脈の解離・大動脈弁逆流など危険な合併症の有無を調べることが可能です。CT検査と併用することがほとんどです。特にスタンフォードA型の解離の場合、血圧低下を伴う心タンポナーデがあるかどうかの判断が可能となります。

CT検査

大動脈解離の確定診断に必要不可欠な検査で、造影剤を体内に入れてX線による断層撮影をします。 解離している範囲、避けてできた別ルート血管の血流状態、合併症などについて確認します。

心電図

心筋梗塞などの合併症が起こっているかを確認できます。 当院では体に跡が残らない「使い捨てのシールタイプ」の電極を使用しており、衛生的で痛みはありません。検査時間は5~10分程度なので、お体に負担なく検査をお受けいただけます。

胸部X線検査(レントゲン検査)

大動脈解離が起こると、大動脈の陰影の急速な拡大や上縦隔(じょうじゅうかく:左右の肺の間の空間で心臓などが存在する場所)の拡大を確認できます。ただし、X線検査では大動脈解離が起こっていても異常所見を認められないケースが約20%存在するため、臨床症状で疑いがあればCT検査などの画像検査を行うことになります。

MRI検査

磁気と電波の力を利用して、臓器や血管を撮影する検査です。造影剤なしで血管を写すことが可能です。急性期の画像診断ではCT検査が行われるため、小児のフォローアップ、大動脈疾患に合併した弁疾患の評価など、大動脈解離に対しての適応は限られます。

血液検査

血液検査は、大動脈解離を診断するための検査というよりも、他の重篤疾患との鑑別や大動脈解離に合併する血流障害を診断するのに有用な検査です。 また、大動脈疾患の患者さんに多い動脈硬化疾患に対するリスク管理に対しても、重要な検査となります。 当院の血液検査は20分程度で結果が確認できますので、検査当日にご説明が可能です。

大動脈解離の治療法

大動脈解離の治療法は、分類(スタンフォードA型・B型)により異なります。 スタンフォードA型:急死に至る合併症を引き起こしやすいため、緊急外科的手術 スタンフォードB型:緊急手術は行わず、入院安静+血圧コントロール ※ただし、大動脈破裂や血流不良による臓器障害が起こっているときは緊急手術 いずれの場合も急性期を過ぎたら、血圧管理と定期的な検査などで経過観察を続ける必要があります。 当院では専門病院との連携を取りながら、主に再発予防や血圧のコントロールなどの術後管理のフォローを行っております。

外科的手術

●人工血管置換術
人工血管置換術は解離して損傷した大動脈を人工血管に置き換える手術で、主に上行大動脈や弓部大動脈での解離に対する基本治療となります。現在の人工血管は「縫いやすい」「血液漏れがない」「血栓ができにくく、体になじみやすい」「長く機能する」などを考慮して、ポリエステル繊維やフッ化エチレン(PTFE)などの素材から作られています。
手術は全身麻酔下で開胸して、人工心肺装置を使って体外循環を行いながら人工血管に置き換えます。解離による影響が大動脈弁の周りにも起こっている場合には、弁付きの人工血管を用いて一緒に取り換えることがあります。

メリット:剥離部分の血管を交換できる
デメリット:大掛かりな手術となるため体の負担は大きい、実施できる医療機関が限られる

(図)人工血管置換術イメージ

 

●ステントグラフト内挿術
ステントグラフトとは人工血管にステント(バネ状の金属)を取り付けたもので、ステントグラフト内挿術は開胸が必要ない低侵襲な血管内治療として近年注目されています。
あらかじめカテーテル(細い管)の中にステントグラフトを収納しておき、カテーテルを足の付け根などの動脈から入れて治療部位まで移動させ、解離した部分で広げて留置します。
これまで高齢者や体力のない外科的手術のハイリスク患者さんなど一部の患者さんに対して行われていましたが、近年はスタンフォードB型(上部大動脈解離のない下部大動脈解離や腹部大動脈解離)に行われるようになってきています。

(図)ステントグラフト内挿術イメージ

メリット:傷が小さく済むため体の負担が少ない
デメリット:血液漏れやステントグラフトの変形・破損などによって再度挿入が必要となるケースがある、急性大動脈解離には基本的に適応できない

●ハイブリッド治療
外科手術(大動脈解離治療の場合では、人工血管で血流のう回路を作るバイパス手術)とステントグラフト内挿術を組み合わせた治療法です。 主に弓部大動脈の広い範囲での解離に対し、あらかじめバイパス手術で血流を確保しておいてから、ステントグラフトを留置します。

メリット:広い範囲の弓部大動脈解離に対応できる、体への負担が少なく済む
デメリット:バイパスが塞がると臓器障害が起こる可能性がある

内科的治療(薬物治療)

上行大動脈の解離がない大動脈解離(スタンフォードB型)では、薬物による降圧治療を中心に行います。また、激痛があると血圧も上がるので、必要に応じて疼痛コントロールを実施します。

発症初期では点滴による速やかな降圧治療を行いますが、急性期治療が終わった後はスタンフォードA型・B型に関わらず、内服薬による長期的な血圧管理(降圧目標値:130/80mmHg未満)が大切となります。
診療ガイドライン*4によると、適切な血圧コントロールは、再解離の発生を約1/3に減らすと報告されています。

*4(参考)大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン 2020年改訂版
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/07/JCS2020_Ogino.pdf

降圧剤には様々な種類がありますが、当院では患者さんの血圧レベル・合併症の有無など総合的に判断して、組み合わせて使用します。

●血圧を下げ、再解離リスクを下げる……血圧コントロールの第一選択薬
-β(ベータ)遮断薬
アーチスト®、メインテート®など
※飲み始めはだるさ・ふらつきがみられる場合もありますが、長期的に飲み続けることで効果が期待できる薬なので、調子が良くなったと自己判断で中断しないようにしましょう。

●血管を広げる治療
-カルシウム拮抗薬
アムロジン®、コニール®、ヘルベッサー®など
※薬剤によっては、グレープフルーツと一緒に飲むと、薬の効果が強くでてしまい、副作用が出やすくなることもあります。

●血管を収縮させる物質をブロックする治療
-ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)
アジルバ®、オルメテック®、ブロプレス®など
※ACE阻害薬よりも副作用が少ないという特徴があります。
-ACE阻害薬
レニベース®、タナトリル®など

●血液から食塩と水分(血流量)を減らす治療
-利尿薬 ラシックス®、アルダクトン®、ナトリックス®など
※アルコール類と一緒に服用すると、強く作用する可能性があるため要注意です。 体調が良くなったと自己判断でお薬を中断すると、症状が悪化することがあるため大変危険です。お薬で何か気になる点がありましたら、必ず医師にご相談ください。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、患者さんの状態を把握しながら運動療法・生活指導・カウンセリングなどを行う総合的なプログラムです。 心臓リハビリテーションでは、手術で低下した体力の回復、不安改善、社会復帰など生活の質(QOL)の向上、さらに進行を防いで再発・再入院を減らすことが期待できます。

大動脈解離の患者さんは、手術による体への負担、術後安静などによって、運動機能や体の調節機能が低下しやすくなります。
もちろん急性期では安静が必要ですが、必要以上に安静にしすぎると筋肉萎縮・筋力低下・肺活量低下・骨粗しょう症・起立性低血圧(立ち眩み・ふらつきなど)、うつなどに繋がるケースがあると分かってきました。
そのため、急性期を過ぎてCT検査などで解離範囲の拡大が見られない、臓器・神経などへの合併症がないと確認出来たら、血圧に注意しながらリハビリテーションを行っていきます。

大動脈解離の治療後の注意点・予防法

解離範囲が広い場合では、解離した血管すべてを人工血管などに置き換えることは難しく、そのまま解離状態が残存するケースもあります。 そのため、解離の再発防止や解離によってできた偽腔(別の血流の通り道)が拡大して将来的に破裂しないよう、術後の厳密なフォローアップが重要です。
当院では、大動脈解離手術(治療)後フォローアップとして、血圧コントロールや脂質異常症などの生活習慣病を中心とする生活管理を専門病院と連携しながら行っております。

大動脈解離の後遺症

大動脈解離は、解離によってできた別の血流の通り道(解離腔・偽腔)が本来の血流(真腔)にどれほど邪魔をしているか、という点が重大な問題となります。
ひとたび血流障害が起これば、その先の臓器への影響具合によっては、救命できても後遺症が残る可能性があります。

また、以前に比べたら安全性は高くなりましたが、手術による合併症として脳障害や脊髄障害が発生する可能性もゼロではありません。
起こり得る後遺症には、以下のようなものがあります。

・麻痺
 手足の細かい動きが難しい程度の軽度から、手足が動かない重度まで様々です。
・めまい
・排尿・排便が困難になる膀胱直腸障害
・腎不全
・感覚麻痺(しびれなど)
左右どちらかに現れやすい特徴があります。

退院後の注意点

大動脈解離の再発予防のポイントは、「徹底した血圧管理と生活管理」です。 日常生活では次のような点に注意して過ごしましょう。

☑︎毎日、血圧を測定する
自覚症状がなくても、日々の血圧が上がってきたなど気になる点がありましたら、早めにご相談ください。
日頃から無理をせず、ストレスを溜めない 風邪や過労も高血圧の危険因子となります。イライラも血圧が上がる原因となります。

☑︎いきまない
重いものを持ったり、トイレでいきんだりすると血圧が上がりやすくなります。
肥満・喫煙・過剰なアルコール摂取を控える 肥満は高血圧の危険因子です。
また、喫煙は動脈硬化の促進要因でもあります。 処方薬はしっかり服用する 内服薬の飲み忘れは解離の再発につながるため、忘れずにきちんと服用しましょう。

☑︎継続的に通院する
定期的に問診・超音波検査など経過観察を行うことで、お薬の効き具合や大動脈解離に伴う合併症・再発などの兆候を早期に発見できる可能性があります。
また、術後は半年~1年に1回程度CT検査を受けて、大動脈の変化を確認することが大切です。

☑︎定期的に軽い運動を行う
軽いウォーキング・ジョギングなどの有酸素運動を定期的に行うことで、血圧が下がりやすくなります。
目安は1日30分程度、ほんのり汗をかく程度の運動がおすすめです。
※激しい運動は血圧が上がるため、逆効果です。 減塩を心掛ける 塩分制限は程度に応じて降圧効果が期待できます。ただし、急激な塩分制限は体調を崩すことがあるので、少しずつ摂取量を落としていくと良いでしょう。

☑︎熱すぎるお風呂には入らない
熱すぎるお風呂は心臓に負担がかかり、血圧も上がります。40度くらいのぬるめの温度で、湯船では肩まで深く浸からずに胸の下あたりまでにして(半身浴)、10分以内を目安に入浴しましょう。
また、冬場は入浴30分前くらいから浴槽のふたを開けて、湯気でお風呂場全体を温めておくのもおすすめです。

☑︎冬の防寒や夏の過冷房に注意
急激な温度変化は避けましょう。冬は肌の露出を少なくして、部屋とお風呂・トイレなどとの温度差が少なくなるよう、暖房や着るものに注意しましょう。
また、夏にお部屋を冷やしすぎても暑い外からの出入りの際に血圧が上昇するため、注意が必要です。

 

よくある質問

大動脈解離と解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)は、違うものですか?

大動脈解離と解離性大動脈瘤は異なる病気です。
大動脈解離が起因となり、解離性大動脈瘤が起こります。
大動脈瘤とは、大動脈がこぶのように膨らんだ状態です。大動脈は通常直径20~25mm程度ですが、大動脈瘤が発生している場合30~40mm以上となります。
大動脈瘤は血管壁の弱くなった(薄くなった)部分に発症しやすく、解離性大動脈瘤は大動脈解離を起こして血管壁が薄くなった部分に瘤(こぶ)ができます。
大動脈解離の急性期を脱して比較的安定した状態(慢性期)になると、解離した大動脈がもろく弱くなっているため、大動脈瘤に発展していくことも珍しくありません。
解離性大動脈瘤が進行して大きくなり、破裂すると死に至る場合があります。
そのためにも、一度大動脈解離を発症した後は、定期的に経過観察を行い、大動脈瘤が見つかれば破裂する前に治療することが重要なのです。

大動脈解離での入院期間はどのくらいですか?また、術後の定期的な外来通院はどのくらいの間隔ですか?

大動脈解離では手術実施の有無にかかわらず、入院による一定期間の厳密な血圧管理が必要となります。
また、入院中に日常生活の復帰に向けたリハビリも行うため、患者さんによって個人差はありますが、目安は約2週間~1か月となります。
術後のフォローアップ外来は、血圧や状態が落ち着いていれば月1回~2か月に1回程度でご来院いただいています。

3)減塩生活のポイントを教えてください

急激な塩分制限は続かないばかりか、体調を崩してしまうこともあります。 以下のような食べ方を意識して、少しずつ塩分を減らす生活に慣れていきましょう。 コショウ/七味/生姜/レモンなど、香辛料・香味野菜・かんきつ類を調理に利用する 酢・ケチャップ・マヨネーズなど低塩の調味料を使用する 麺類の汁は残す 新鮮な野菜を使う 醤油やソースなどは「かける」のではなく、「つけて」使う 加工食品(ハム・ソーセージ・たらこなど)には塩がたくさん含まれているので、できるだけ避ける