生活習慣病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病では血圧測定や血液検査を行い、それぞれの病気で決められている基準の数値を上回る場合には治療を開始します。 また、肥満については、胴まわりが男性で85cm以上、女性で90cm以上の「内臓脂肪型肥満」に加えて、血圧、血糖、血清脂質(コレステロールや中性脂肪)のうち2つ以上が危険な数値である場合をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼び、治療の対象としています。メタボリックシンドロームと診断された人は、そうでない人に比べて動脈硬化の進み具合が速く、脳梗塞や心筋梗塞の危険性が高いため、まず、メタボリックシンドロームを改善することが大変重要になります。 食事療法や運動療法でも血圧や血糖、血清脂質の数値が良好にコントロールできない場合には、血圧を下げたり、血糖や血清脂質を下げるための薬を使った治療が同時に行われます。 大事なことは、いずれも自覚症状がほとんどないため、健診で異常を指摘されても医療機関を受診されない方も多いようです。また、治療を開始されても、自己判断で治療を中止されてしまう方もいます。自覚症状がないということは、危険信号を出して知らせてもらえないということです。危険を知らされないために放置され、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞を発症し、生命に関わるような事態に至る場合があります。健診で異常を指摘されたら、医療機関を受診され、疾患の重要度を評価するとともに、動脈硬化・合併症の有無を判定することが大切です。当院では各々の疾患に見合った諸検査を行い、一人一人それぞれの病状や生活習慣に合わせて、管理、治療を行っていきます。