生活習慣病はどんな病気?

生活習慣病とは、

不規則な食生活

食べすぎ

運動不足

などの生活習慣を続けることにより発症し、放置することによって増悪する病気の総称です。 40歳を超えた頃から増えてきますが、もっと若年でも発症される方もいます。生活習慣病と呼ばれる病気としては、高血圧症や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などがよく知られていますが、肥満やがんなども生活習慣病に含まれます。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満は「死の四重奏」とも言われ、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞、突然死の原因ともなる怖い病気です。

生活習慣病の原因

生活習慣病は、不規則な食生活や食べすぎ、運動不足のほか、塩分や脂肪の多い食事、カロリーの高い食事、偏食などが原因で 起こります。また、タバコや飲酒、ストレスも原因となります。最近では、内臓に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」が生活習慣 病の発症や悪化に大きく関係していることがわかってきました。

主な症状

生活習慣病の中でも、高血圧症、脂質異常症、糖尿病はほとんど自覚症状がありません。 しかし、これらの病気は放っておくと血管が硬くなり、血液がうまく流れなくなったり、つまったりする動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進むと、脳梗塞や心筋梗塞、さらには突然死の引き金となります

検査や治療について

生活習慣病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病では血圧測定や血液検査を行い、それぞれの病気で決められている基準の数値を上回る場合には治療を開始します。 また、肥満については、胴まわりが男性で85cm以上、女性で90cm以上の「内臓脂肪型肥満」に加えて、血圧、血糖、血清脂質(コレステロールや中性脂肪)のうち2つ以上が危険な数値である場合をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼び、治療の対象としています。メタボリックシンドロームと診断された人は、そうでない人に比べて動脈硬化の進み具合が速く、脳梗塞や心筋梗塞の危険性が高いため、まず、メタボリックシンドロームを改善することが大変重要になります。 食事療法や運動療法でも血圧や血糖、血清脂質の数値が良好にコントロールできない場合には、血圧を下げたり、血糖や血清脂質を下げるための薬を使った治療が同時に行われます。 大事なことは、いずれも自覚症状がほとんどないため、健診で異常を指摘されても医療機関を受診されない方も多いようです。また、治療を開始されても、自己判断で治療を中止されてしまう方もいます。自覚症状がないということは、危険信号を出して知らせてもらえないということです。危険を知らされないために放置され、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞を発症し、生命に関わるような事態に至る場合があります。健診で異常を指摘されたら、医療機関を受診され、疾患の重要度を評価するとともに、動脈硬化・合併症の有無を判定することが大切です。当院では各々の疾患に見合った諸検査を行い、一人一人それぞれの病状や生活習慣に合わせて、管理、治療を行っていきます。

予防法

塩分控えめで、バランスのよい食事を心がけること、なるべく外食を避けて、規則正しく食事をとること、食べすぎないことなどが予防につながります。
また、エレベーターを使わず階段を歩いて上がる、仕事や家事の合間にストレッチ体操を行うなど、全身を動かす運動を心がけ、太りすぎないように気 をつけましょう。禁煙、適度な飲酒、ストレスをためないように気分転換を図ることなども重要です。

生活習慣病の原因となる習慣と生活習慣病の種類

食習慣
糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症(痛風)、循環器病(狭心症や心筋梗塞、大動脈解離などの心疾患、大血管疾患)、大腸癌、歯周病など
運動習慣病
糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症など
喫煙
肺扁平上皮がん、循環器病(狭心症や心筋梗塞、大動脈解離などの心疾患、大血管疾患)、慢性気管支炎、 肺気腫、歯周病など
飲酒
アルコール性肝疾患など